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WITノベル応募作の寸評スレ

1:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:38:46

「WIT STUDIO賞 WITノベル部門」コンテストの応募作品の寸評をするスレッドです。

コンテストに関しての話は”「WIT STUDIO賞 WITノベル部門」コンテストのスレッド”を使ってください。
2:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:39:33

286:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 00:25:01
witkdp2017検索で最初のページに出てくるものを”無料サンプルだけ”読んでみた
(お盆ぬく)
あくまでもサンプルを読んだだけの個人的な感想なので、気分を害された方がいたらスミマセン


・金色の夜と天の双子
すみませんが、読みなれない”ですます調”のため話の内容が頭に入ってきませんでした。

・観測者と失われた記憶たち
女の子の一人語り&ポエムっぽい文章が特徴。
夢の世界で誰かを探している設定は少しおもしろさを感じた。

・天使の涙
殺し屋が幽霊の依頼をうけるというお話。
ありがちなストーリーで、殺し屋のすごみを感じなかったのは残念。
文章はうまいと思う。すらすら読めて続きが気になる。
でもWITノベルで求められているのとは違うなぁ。

・真夜中の解猟区
殺されてるのに生き返っているというホラーっぽいお話。
でも悲壮感や切迫感はなく、穏やかな日常を描いている。
もう少し引きが欲しいかも。

・アステローペ上
冒頭の美少女とのキャッキャウフフ?が今風を感じる。
そのあと、江戸時代に巻き戻って火の玉墜落事件の話になる。
話しがすこし冗長に感じた。
3:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:40:16

287:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 00:25:40
・WATCHER: 横瀬浦炎上
最初は主人公が女子高生のときの話だが、心情を良く書けており引き込まれる。
そのあと、いきなり天使?が出てきたり、タイムスリップみたいな話になる。
女子高生の話を掘り下げていったほうが面白くなったような気がする。
でも読み続けるとこの感想も変わるかも。

・菊と力
合法的に帯刀できるパラレルワールドのお話。
真剣での稽古のシーンはリアリティがある。
地の文は丁寧で読みやすい。

・次元を越える加茂川マコトはアイドルと魔法少女を兼業していた……かもしれない!
ある意味すごい発想かも。
検索しました。いました。加茂川マコト。
かるーいライトノベルでした。

・すべての世界が終わるまで
冒頭の刺される夢のシーンが印象的。
崩れ落ちる橋や身体が蝶に変わって散っていくというシーンは映像が浮かんだ。
でもこれって一般文芸だよね?

・レミアの翼
やさしい世界観を書こうとするのがヒシヒシと伝わってくる。
ファンタジー好きはこういうお話がいいのかな?
4:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:40:51

289:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 00:36:14
・人工知能が目覚めるとき
展開が早くて引き込まれる。文は若干情報過多だが、映像が頭に浮かぶのは良い。
人工知能やアンドロイドが出てくる現代的なミステリー仕立てのようだ。
上のレスであった中間的SFってこんな感じか?
買って読んでみたいと思う。

・悪夢 瑞夢
夢の中で過去の自分に会って、というところでサンプルが終わる。
面白くなるのかどうかわかりませんでした。

・ダークマザー
これはハードSF。読む人を選ぶかも。
ロック音楽とエレキギター、空に浮かぶ寺院。
ダークマザー内の大量虐殺。
これらがどうつながっていくのか、興味をそそられる。
世界観は独自で緻密(のような気がする)。
素直にすごいなと思う。
5:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:41:33

290:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 00:44:09
・れいライン
日本史好きならおもしろいだろうと思う。
展開も早い。
日中、北朝鮮も絡んできて、時事的にはタイムリー。

・隠世の物語 俺の後援者は人じゃない
おもしろい。
自信を失った画家が妖怪とで会い、それを描くことで自信を取り戻す。
ここまでがサンプル。
続きはミステリーになるらしい。
もう少し安ければ買うんだが……
6:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:42:26

303:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 18:30:16
みなさんにほめられたので、気を良くして感想の続き。

ただあくまでも無料サンプルを読んだ限りの個人的な感想です。
気を悪くされた方がいらっしゃいましたらゴメンナサイ。

・ラプラスの悪魔
ナンセンスなストーリーのわりに、それなりに読める。
だが、これがずっと続くと思うと、げんなり。

・オール・ユー・ニード・イズ・吉良
売れているだけある。冒頭からおもしろくなりそうな予感がする。
これといって不満がない反面、引き込まれるほどの魅力を感じない。
(人気作に対する自分のやっかみかもしれない)

・クロノブレイク
横書き。しかも地の文の中に会話文が紛れている。
すみません、読みにくいです。

・‐ORIZO‐異世界の英雄
トラックにひかれそうになった子供を助けて代わりにひかれて死んだ主人公が異世界に転生する、いわゆる転生トラックモノ。
転生先の水の世界の説明でサンプルは終わる。
地の文は丁寧だが、丁寧すぎてじれったい。
7:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:43:09

304:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 18:31:12
・パソロジカル・プリンセス
謎の美少女が転校してくる。そして襲われたりする。
地の文には登場人物のこころの声が頻繁に入り込む。
しかも、ムキャ~、などの漫画的オノマトペが多用される。
これが最近のラノベか……勉強になる。

・仮初のパレンス
女子生徒しかいない学園でのレズっぽいお話。
その世界ではお金ではなく施しというシステムで物品・サービスをやり取りしている。
この世界観はなかなかにおもしろい。だが男のおれには読み進めるのはツライ。

・悪党のリバース
見た目悪党の老人はいいやつだった。その老人を殺した主人公は呪いを引き継ぐ。
バイオレンス描写は一歩引いた感じであっさりしている。
逆に言うと、それほど主人公がワルに見えない。
しかし、なかなか読ませる。

・21グラムの残滓
目の前で起きた交通事故。そのトランクから人の死体が出てくる。
なにか特殊能力がありそうな探偵と高校生がそれを目撃する。
ストーリーの始まりとしては悪くない。おもしろくなりそうな期待感はある。
Amazonレビューがなぜ低いのか、サンプルだけではわからないなぁ。
8:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:44:03

305:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 18:32:23
・英語の神様
苦手の英語を克服しようとする主人公が、英語の神様に教えを乞いにインドに行く。
自分も英語が苦手なので、身をつまされるように読んだ。
これはおもしろいかもしれない。でもWITノベルか?

・伝奇 元亨伝
叔父を辱めた役人をどうにかするため?、勉強と武芸に励む主人公。
歴史小説っぽい雰囲気のある文体だが、わりあい読める。
サンプルだけでは伝奇かどうかわからず。

・さよなら、ロボット
いろいろなところでロボットが静かに家出をし始める、主人公の記者はそれを調べるというお話。
少し説明調の会話や地の文が気になった。

・不死の宴
日本軍が形勢逆転のために狼男?を研究している。
その作り方が科学的ではなく、巫女さんの超能力?というところがファンタジー。
狼男を倒すシーンでは、緊迫感が感じられなかった。
だけど読みやすい。

・大四国戦線
カッパと尻こ玉を抜かれた男のお話?
ファンタジーともコメディーともつかない不思議なストーリー。
文章はリズムが良くて読みやすい。
小説に入る前のイラストが力が入っている。
9:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:44:40

306:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 18:33:39
・存在確率マイナス1
目覚めたら未来の世界で殺人犯になっていて、しかも人造人間になっていた。
核戦争後の世界の話だからハードSFか?
さらさらと読める。うまいしおもしろい。
続きが読みたくなる。
よく見たら「人工知能が目覚めるとき」と同じ作者だ。

・ヴァーチャル零
ゲームに閉じ込められた人が脱出しようとする場面から始まる。
そこに幽霊事件がからんでくる。
読みやすい。サンプルは短いが、おもしろくなりそうな予感はする。

・覚醒シンギュラリティ: 人工知能が人類を超える日
いたるところで無人化が始まる。
というところでサンプルが終わってしまう。

・コンビニ宇宙人
猫に変身した宇宙人の女の子が、宇宙船のカギを探す。
これはコメディーSF。小中学生が喜んで読みそうな感じ。

・ルーザーズ
敗者階級の少年が勝者階級にクラスチェンジしようと頑張る、というお話?
サンプルが短くて、ここからどう面白くなるのかよくわからなかった。
カタカナ語が多用されているため、読むとき少しつっかえる。
だけど、SFの雰囲気は良く出ていると思う。
10:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:45:24

310:名無しさん :

2017/11/19 (Sun) 23:38:56
もう少し読んでみた。
(無料サンプルのみですけど)

・国立安楽死センター
サンプルはほとんど設定の説明に費やされる。
あと頻繁に場面が変わって、読んでて混乱する。
すみません。自分の理解力のせいとは思いますが。

・オールド・スパイダー
いきなり蛾男とクモ怪人の戦いが始まる。クモ怪人は老人であっけなくやられる。
そして舞台は戦後の混乱期に巻き戻る。
なんというか熱量を感じる文章。
読んでいるうちに体が熱くなる。うらやましい。

・アナザースフィア・トレゾン
搭乗型ロボット兵器に乗り、巨大昆虫を倒しながらクリスタルを採掘する場面から始まる。
いきなり戦闘場面でスピーディに物語は展開する。
そのなかで世界観と設定を上手に説明している。
うまいと思う。

・ドリームセラー
主人公は作家になる夢を売って人気者になる現実を買おうとする。
ドリームセラーという少女が夢を交換するという設定。
笑ゥせぇるすまんを思い出させるが、結末はブラックなのかホワイトなのかサンプルだけではわからない。
文章は読みやすい。
11:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:46:57

322:名無しさん :

2017/11/20 (Mon) 01:46:44
来年の四月まで結果でないから、全読みはおいおいでいいと思うけど。
でも読破が条件だというなら、オレの場合、ダークマダーしか読破してないから、
その感想。
選んだ理由は前の方にあり、解説にサイバーパンクとあったから。
まずサンプルは、荒廃した近未来ものが好きなので、文書が難解だけどなんとか楽しめた。
サンプルで拒否反応がでる人はスルーしたほうが無難。サンプルをそれなりに楽しめた人は、
後半はその何倍も楽しめるというかかなりショックを受けると思う。
虐殺器官や愛と幻想のファシズムが好きな人にはお勧め。
でもこれは内容やテーマが過激すぎるのでWITでアニメ化は無理だと思う。
きっと落選するはず。

でも、しょっぱながこの作品で、次に読もうと予定しているオールドスパイダーが、
鉄男級だったらかなり盛り上がる。
その場合、オールドスパイダーも過激すぎるという理由で落選するだろうけど。
12:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:48:46

389:名無しさん :

2017/11/21 (Tue) 23:07:58
サンプル寸評氏の感想のうち全部読んだやつの補足。
補足なんで寸評氏の感想を受けて書いてる。

・ラプラスの悪魔 サンプル以降も同じノリで続いてキツイ。きちんと整理したら良かったのに
・オール・ニード・イズ・吉良 中盤以降の試行錯誤と最後が感動的。売れてるだけのことはある 設定は史実に沿ったもの
・悪党のリバース 全体的に描写がよい。呪い以外は普通の現代ものの設定
・21グラムの残滓 サンプル以降がダレ気味か。能力ものというよりミステリ
・不死の宴 冒頭以降、悲劇の予感が出てくる。戦時中の日本がよく再現されているが独自性という点ではマイナスか
・大四国戦線 怪獣映画のノリ。ご当地アイドルとか登場人物多し。基本パロディなのでこのノリについていけるかが鍵
・存在確率マイナス1 巻き込まれ型ストーリーと脇役も含めて王道の展開。「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」の設定流用をよしとするか
・国立安楽死センター 過去からの因縁が徐々にとったところなのだろうが最初がとっつきにくいか ラノベ的なノリの部分も好みが分かれる。格闘描写多し
・アナザースフィア・トレゾン 異世界人型兵器もの。導入はたしかに上手い。その後の展開が癖がなく読みやすいとみるか、物足りないとみるかで評価が分かれると思う 
13:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:49:43

404:名無しさん :

2017/11/22 (Wed) 08:44:01
今応募作が660くらいあるからな。
注目してほしければ名前を出さないとどうしようもないよ。
ダークマザーも少し荒れたけどあれがなければ知らないままだった。

「青い月夜の特別なこと」がいつの間にか参戦している。
少し前にヒットしたから読んだ人も多いだろうけど一応書いとく。

・青い月夜の特別なこと ファンタジーミステリー。虫がらみの技術が発展した独特の世界(ナウシカがヒントか?)。名探偵ものだが本格ミステリでもないなんともいえない作品 
14:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 23:50:49

455:名無しさん :

2017/11/23 (Thu) 20:07:53
寸評氏にならってサンプル感想をいくつか書いてみた。
(見直してみたら二作かぶってた)

・IMAGO 
作者が少し前に消していたのが復活していた
老成した文章で、有名なゴーストライターが主人公というあたりが渋い
移動装置、自動住宅、クラシックな感じのSF管理社会のようだがサンプルでは全体がわからないまま終わる
アマゾンレビューに書かれていた「ディストピア小説の名家を読んで模倣した習作。」というのはどういうことかサンプルだけではわからん。
古語エグリッシュの発禁本という単語が出てくるので『1984年』のようになるのか? 習作という感じはしない

・真夜中の解猟区 
国立安楽死センターと同じ作者。設定といい文体といい『空の境界』を彷彿させる
殺人衝動を持つ二重人格?のクラスメイトに殺されるが翌日には復活するまでがサンプルで展開は早め
世界設定の謎+格闘アクションといったところか 

・ルーザーズ 
負け組階層からの成り上がり主人公
編入試験と競争至上主義の社会の説明パートとヒロイン?と知り合ったところでサンプルは終わり
これだけではなんともいえない。型破りな転校生ものっぽくなるのかな

・電子脳アルファの夢 
地球から離れて移住した先の星での話。
タイトルの電子脳という表現からもわかるとおり昔の牧歌的な感じの描写が続く。児童文学風の挿絵も多い
人も含めて生命の誕生は電子脳が管理しているようだというとこでサンプルは終わり。この先怖い部分も出てくるのかも
15:寸評の人 :

2017/11/24 (Fri) 00:20:55

寸評の人ですが、スレ立てありがとうございます。

>455
自分なんかよりしっかり書かれていて参考になる。
おれも同じものを読んでみたので感想を書いてみる。

あくまでもサンプルを読んだ限りの感想です。
気分を悪くされた方がいましたらゴメンナサイ。

・リーディング・ナイフ
古いパソコンからメールを送ると、昔の自分から返信がきた。
というおもしろい導入。
そんなことより、婚約中の主人公(女)が真夜中に元カレを自宅に招き入れるという倫理的にどうかと思う場面に、一般文芸のような湿っぽさを感じた。

・Pの刺激
天才文学少女は若くして人生の浮沈を味わいすさんでいく。
一文が短く、ぶつぶつと切れてリズムが悪い。
そのためか、内容の理解に時間が掛かる。

・IMAGO
講演に引っ張り出されるゴーストライターが主人公。
パッと読んだ感じ、頭に浮かぶのはなぜか近世ヨーロッパの風景。
でも実際は未来の世界の話で混乱する。
横文字を多用する気取った文章に思えるのは、自分の教養のなさか。

・電子脳アルファの夢
地球から離れた星での少年少女冒険譚?
電子脳の女性二人が少年少女をサポートしている。
味のある挿絵にマッチしたのどかな文章。
子供向けのようなストーリーと読み味。

・バクサツマの日
駅のトイレに爆発物が発見され、無事処理される。
というところでサンプルが終わってしまう。
ジュニアノベルのようなわかりやすい文章。
逆に言うと描写や雰囲気が物足りない。

・ポドモド
池のほとりでしゃべるカラスと出会った僕。
童話ですね。
KDPってこういうのもあるんですね。
16:寸評の人 :

2017/11/24 (Fri) 00:22:54

いま一番気になっている「ダークマザー」を自腹切った。
一時間もすればランキングが上がると思う。
じっくり読んでみたい。
17:名無しさん :

2017/11/24 (Fri) 02:28:41

WITKDP2017で検索し、順にサンプルを読んでみた。
しかし、タイトルにWITKDP2017と入れている小説と諸事情がある物は、敢えて評価しない。


菊と刀

読み始めて、最初に『喰霊-零-』が頭に浮かんだ。和的な剣術という世界観に横文字を用いるのは
作者の近未来的な世界観を描きたかったからなのかは不明だが、以外と頭に入ってこない。
サンプルでは本当に冒頭部分だけなので、この後のストーリーは分からないが、ちょっと文体が
固く、情景が頭の中で描きにくいのが難点。俺の読解力不足かも知れないが……


傍観者と失われた記憶たち

『不思議の国のアリス』のオマージュにセーラームーンのタキシード仮面が出てくる感じの恋愛物?
内容的には少女漫画の王道風で男の自分が読み続けるのはちょっと……
サンプルだけでは、その後の展開が読みにくそうで、何となく先が見えるような感じだが、歯がゆさは
感じない。それよりも主人公(女子高校生?)の一人称で語られるので、男が感情移入して読み続け
るのはちと辛い。女性が読んだら違った印象になるかも知れない。(ポエム風が好きなら尚更)


ダークマザー

うーん……サンプルだけではよく分からなかった。近未来で、ブレードランナーのような世界観を想像
すれば分かりやすい気がする。そこにロックと仏教をミックスしたようなテイストを加味し、アッパー階級
とボトム階級が明確に別れているといった感じかな?
伝説のロッカーが目覚め、民衆を心酔させ、従えアッパー階級の世界を駆逐して行くって感じなのか?
そこに「神子」という人工子宮で育てられた赤ん坊とかが出てきて物語は絡み合って行く感じ。
正直、サンプルだけでは面白いかどうかの判断が出来ない。


三つの願い

文章は素直な文体で、読みやすいと思う。
三つの願いを何に使うかと言った出だしはなかなか良いと感じたが、横断歩道で子供を助けて自分は
死に、女神に3つの願いを請うところでサンプルは終わる。
文章は丁寧だし、分かりやすい。それなのに……この王道パターンは何となくだが避けて欲しかった。
これがこの小説の分水嶺。先が楽しみと思うか、またか……と思うかで評価が別れると思う。



ガドルステイト物語 外伝『情熱の氷』

いきなり、登場人物のイラストと世界地図が出てきて度肝を抜かれた。体裁的には出版社の本に近い
本格的な感じ。内容が良ければそのままアニメにも使えるよな……と素直に驚いた。
中身は王道のストーリー。いわゆる剣と魔法、そしてドラゴンやドワーフといった、ファンタジーには欠かせ
ないキャラがしっかりと詰め込まれているので、世界観で戸惑うことは無い。
逆に言えば、世界観そのものには目新しさが無いので、その部分でのオリジナリティーは感じられなかった。
しかし、文章は情景描写が丁寧で、しかも上手い。
18:名無しさん :

2017/11/24 (Fri) 17:58:34

WATCHER:横瀬浦炎上

主人公たる女子高校生が両親を事故で亡くすといった不幸を背景に、ちょっと背伸びした行き方を選択する
冒頭部分はまあいい。だけどその主人公がなぜ天使によって殺されなければならないのかが意味不明。
これ本当に天使?死神じゃ無いの?と思った矢先に場面転換。
中国人少女の家族が海賊船に襲われ、皆死ぬ。そこで死んだ少女に女子高校生が乗り移る?
展開が唐突すぎて、読者がついて行けない。また読んでる最中にいきなり過去や現代になったりと移り変わ
るが、もう少し丁寧に展開しないと読者置いてきぼり。いや、俺の頭悪いのか?


↓リクエスト

青い塔

くたびれたサラリーマンが惰性で日々を送る中で、ふとマンションのベランダから見える「青い塔」の存在に気づく。
妻に確認するも「高級マンションでしょ」で片付けられる。
淡々と続く夫婦の会話は妙なリアリティーがあり、それは作者の実生活に近い物だろうと想像しながら読み進める。
しかし、残念ながら夫婦で青い塔を興味本位で見に行くところでサンプルは終わった。
その後の「青い塔」の秘密解明といった展開次第では面白そう。ただ、そう思わせるには冒頭部分が少々だるい。
19:名無しさん :

2017/11/24 (Fri) 18:36:07

全読感想
・リーディングナイフ
ループに陥っている過去の自分からのメール。自分も一定の時間でループを繰り返し始める
年下で真面目な婚約者と年上のいいかげんな元カレとの三角関係(のちに四角関係)がループの謎にも絡んでといった感じ
比重としてはSF<揺れる女心ぎみだが、二つのストーリーラインがうまく融合している。
最後は駆け足気味でよく分からんところが残るのが難点か 


サンプル感想
・ケプラーズ5213
地球から他の星の移民した話
冒頭は他の星での描写だが、少し遡って移民船内で主人公が冷凍睡眠者の殺人の容疑をかけられるところから仕切り直し
サンプルはここまでで、この後の展開は読めない
設定が多めなのでとっつきにくいかもしれないが、丁寧に作られている感はある

・クロノブレイク
横書き。会話がト書きっぽい。全体的に小説というより脚本風。そんでワンシーンあたりの描写は少な目
地球再生のためになんかやって、魔法が使えるようになって、別の次元をとばされて、もう一人の自分と対面といった感じでサンプルの範囲だけでも展開と設定がやたら多い
登場人物も多い。一部キャラクターの名前でスレイン、エト、パーンといった『ロードス島戦記』そのまんまのがセットで出てくるのはどうかと思う

・覚醒シンギュラリティ 人口知能が人類を超える日
SFサスペンス小説ということだが、サンプルだけでは人工知能の発達と無人化が進むとどうなるかといったコラムっぽい

・A31行政区
説明では近未来、人工都市、迷宮ということだが、都市の配管をめぐる問題の原因究明からスタート
サンプルでは配管管理の問題について延々と詳細に語られている
今回の映像化とは違うんだろうけどすごい熱意と知識を感じた 
1ページ丸々改行がないとかあるので読むのは大変

・青い塔
おっさん会社員のリアルな嘆きから始まる。そのくらいの歳になるとそうなんだろうなあと言う感じ
不思議な建物を見つけて行ってみる。マンションではないがなんだろう、というとこでサンプル終了
この後、SF要素がどうぶち込まれるかが見もの
作者の経歴(記者、編集長)はあんまり関係ないっぽい
20:名無しさん :

2017/11/24 (Fri) 18:37:09

機械仕掛けの魔術師 ←リクエスト

第三次世界大戦により交配した「トーキョー」を舞台とした機械を従えた魔術師とゴーストと呼ばれる存在の戦いかな?
申し訳ないが、文章が稚拙すぎて何を言いたいのか、今どんな状況なのかさぽっぱり頭で想像出来ない。
作者は多分ゴーストインザシェルや最近の魔法系「俺つえー!」物が好きだと推察されるが、雰囲気だけ作ってもそれ
は小説じゃ無い。単なる自己満ポエム。会話をかっこ良くしたいのは問題無いが、状況説明はもう少し読者の立場に丁寧
にしないと何を書きたいのかサッパリ伝わってこず、数ページで閉じられる運命にある。これもそういった作品。
21:名無しさん :

2017/11/24 (Fri) 22:17:44

ヴァレンナーロード ←リクエスト

兵士だった主人公は重傷を追う。その後、主人公は下半身不随のまま研究所でヴァレンナーというパワードスーツのテスト
パイロットになっている。そこに敵が押し寄せるが、それを主人公が搭乗したヴァレンナーが見事撃退。こんな感じの冒頭。
文章はこなれており、読みやすいが、少々劇画調な感じ。例えるなら、戦隊ものを遊園地で見てると、MCが「すごいぞ
ヴァレンナー! 無敵だ!」と声を上げてるのを観客席で見てる気分。読み進めるにしたがい段々飽きてくる。
無論、この文章が表現する世界に入り込めれば十分に作品を楽しめると思うが、俺はちょっと鼻について無理っぽい。
22:名無しさん :

2017/11/25 (Sat) 16:33:10

オールドスパイダー(サンプル寸評)
内容は大型昆虫がバトルする荒唐無稽な話で、昔懐かしSF。
でも子供用ではなく実相寺監督が気合を込めたような世界観。
つまりSFマガジンが扱うSFではなく「宇宙船」が扱うSF。
こう書いただけで拒否反応を示す作家志望者は多いと思うが、
これほど勉強になる教材はない。この作品は鍛え抜かれたアスリートの筋肉のような文体で、
これを読んだ後で他のサンプル読んだら無意味に脂肪太りしたものに見える。
ここまで活字をストイックに操れるということは、
この著者は高性能なライティングマシーンだと思う。
その気になれば機龍警察のような今時SFでも書けてしまう気がするけど、
それをしないのはなんらかの美学があるからだと思う。
フルメタルジャケットを伊藤計劃に依頼したように、
この著者にキカイダーやウルトラセブンの小説化を依頼すれば売れそうな気がする。
23:名無しさん :

2017/11/25 (Sat) 17:19:02

22
フルメタルではなくメタルギアソリッドに訂正
24:名無しさん :

2017/11/26 (Sun) 13:51:58

サンプル感想

・オールド・スパイダー
蜘蛛男に変身する老人が主人公。往年の力はない
冒頭いきなりテレビで蛾男に呼び出されて戦って負ける
飲んだくれたところで、終戦直後に朝鮮人と喧嘩、さらに空手を教わる過去話が始まる
サンプルだけでも展開が早くぶっとんでる。怪作にして快作になる予感がする 

・帝国物語
魔法が普通に使えるファンタジー世界
さえない主人公がなぜかエリートの一番隊に抜擢されてというドタバタ話
とぼけた口調の主人公の一人語りで物語が進む。このあたり好みが分かれるか

・魔法鉱石
勇者が魔王を倒した後の世界。魔法を吸収する魔法鉱石の使い方が判明
ファンタジーな設定から始まるが、本編は軍略政略ものの雰囲気
帝国の将軍が魔導騎士団を擁する国に攻め込むことを命じられ、その対決の直前でサンプルは終わり
魔法鉱石を使った防具で勝利するという流れのよう。このあと魔法が不要になって軍略が幅をきかすのか、魔法側の巻き返しがあるのか、といったところがみどころになると思う

・ディア星旅行記
インドへの旅行記をもとに作成したとのこと
ディア星の描写がインドそのものであえてSF仕立てにする必要はなかったような感じ

・ツナウォーズ
マグロが全面禁漁になって日本人が行動をおこしたという前口上
なのだが、回転ずしとマグロの実話風の思い出話が始まる
これはこれですごくおもしろいのだが、なぜこれで応募しようと思ったのか問いつめたい

・1戯画バイトの遺言
終末を迎えた世界で遺言DVDを作成しようとする
横書き。実験小説っぽい。サンプルが短かすぎて評価不能
25:名無しさん :

2017/11/26 (Sun) 13:53:05

・ERROR40X
ラプラスの悪魔と同じ作者
ハッカーのウィルスにより米軍基地が破壊されるところからスタート
全世界のインターネットが乗っ取られたとのこと
一転して会社を嫌がらせで辞めさせられたシステムエンジニアが、釈放された猟奇殺人犯に手紙を送るところでサンプルは終わり
つかみとしては良いが、文章を詰め込みすぎてる傾向が出てきており、ラプラス同様読みにくいんじゃないか不安にはなる

・千年王国
A31行政区と同じ作者。こちらはふつうの小説っぽい
他の人間が突然消えてというのが冒頭。その描写でサンプル終わり
よくある展開からこのあとどうなるのか。文章はこなれている印象

・すべての世界が終わるまで
謎の男に刺される夢が冒頭
予備校の帰りに年下の知り合いの名前を名乗る年上の男が現れて、とこでサンプル終わり
未来から来た知り合いってとこだろうか。文章は読みやすい

・ヴァーチャル零
ネットを介したなにかのゲームに参加している者たちが閉じこめられるシーンが冒頭
「零課」という特殊捜査班のような組織に所属する主人公が謎の記憶喪失事件に巻き込まれるらしい
近未来日本が舞台。電子機器関係が発達している以外は普通か

・ダイバーダウンの世界
存在確率マイナス1と同じ作者。こちらは独自色が強い
記憶喪失で入院している主人公が意識的に夢の世界に入るように指導される
明晰夢がテーマになっておりサンプル以降の展開が気になる

・最後のペイシェンス
学校生活の描写でサンプルは終わり
この作品に限らずありがちな学校生活では興味が惹かれにくい
公募では不利な気がする
26:名無しさん :

2017/11/26 (Sun) 14:13:07

サンプル感想
如月恭介特集

・除妖師
さえない高学歴の主人公がなんとか就職した会社は二重人格の女社長一人しかおらずどうも普通の会社ではないってところまでがサンプル
タイトルからすると妖怪退治でもするのだろうか。ドタバタアニメのノリ

・エンジェル
ストリッパーの舞台裏からスタート
日本で急に老化して死ぬという奇病が発生し出したらしい
ヒロイン?にはなぜかそれが分かるようだ
さらにそれを追いかける新聞記者が出てきてサンプル終わり 
大衆小説のノリ

・優しい悪魔
日本の大学のシーンからスタート。学生の一人が古代バビロニアの神代からの転生者らしい
マンハッタンに場面が切り替わってというところでサンプル終了
この後の展開はよく分からない
27:名無しさん :

2017/11/26 (Sun) 20:43:24

全読感想
・IMAGO
徐々に設定が明らかになっていく。サンプルの印象とはまた違ってくる
転送装置と自動住宅の小さなユニットの組み合わせで社会が形成されている。ネットやSNSの仕組みを現実の生活にも反映させた感じ
それには理由があって……という構成
それっぽい箇所もあるものの、アマゾンレビューの低評価は不当。新しいタイプの管理社会を描けていると思う
主人公のゴーストライターという設定があまり生かされていない方が気になった
興味深く読んだが爽快感はないので万人受けは難しいのかも
28:名無しさん :

2017/11/26 (Sun) 22:01:30

他の人のサンプル感想を読むと、感じ方の違いがわかってすごく参考になる。
好みはほんとうにひとそれぞれだなと。

(あくまでもサンプルを読んだ限りの感想です。気分を悪くされた方がいましたらゴメンナサイ)

・三つの願い
交差点に突っ込んできた軽トラから女児を守って死にかけた主人公のお話。
主人公に感心した神様が三つの願いをかなえてくれるという。
鳥の羽のように軽い文体。何にも考えなくても頭に入ってくる。
だから薄く感じる。

・青い塔
だれも気にしない青い塔に興味をひかれた主人公は……というお話。
いきなりあらすじがあって少しネタバレする。
命がけの戦いになるという。サンプルのほのぼのとした日常風景からは想像できない。
でもそんなことより、ことあるごとに自分をディスる主人公がおもしろい。
そしてどうでも良いことに考えを巡らせるのもクスリと笑わせてくれる。
このリズミカルなディスり文章に、ちょっとはまりそう。

・カドルステイト物語 外伝『情熱の氷』
最初に言います。自分はファンタジーを読みなれていないことがわかりました。
プロローグの格調高いっぽくて読みにくい文章は最初だけなので、あとはそれなりに読める。
でも頭に全然入ってこない。すみません。

・ケプラーズ5213
宇宙船内?で気になる女の子を目覚めさせようとしたら、ほかの人が多数死亡。
大量殺人鬼にされた少年のお話?
地球から移民した星というSFらしい設定だが、すみませんが詰め込みすぎのように思います。
それから会話文がイマイチで大根役者の棒読みセリフのようです。
29:名無しさん :

2017/11/28 (Tue) 18:03:40

全読感想
・8月32日
AIがテレビで反乱を宣言してという冒頭
真に受けない主人公はVR空間でネットゲームを始めるがメンテ名目で中止、AIが本当に反乱をおこしたらしい。と、よくある展開
VR空間でAIの少女と出会ってデートする。ここまでもよくある
このあとひたすらデートに徹するところがある意味斬新か。最後は切なさのあるラスト。タイトルにふさわしい
五感が再現がされたVR空間で、VRというよりはもう一つの世界に迷い込んだ感じの描写
インパクトやサプライズはないがさっと読める文章もあいまって小品にして佳作
30:名無しさん :

2017/11/30 (Thu) 07:29:46

全読感想
・不死の宴
作者自身から厳しめの寸評のリクエストなのでそれなりに書いた。

戦時中という今やファンタジーでありながらうるさ方には色々言われそうな舞台を再現したのは見事
別の人のサンプル寸評にもあったけど、最初に失敗した被検者を倒すあたりにあまり緊迫感がない感じがする
なんでだろう? 他の文とテンポが同じような感じなのか? まだ登場人物に入れ込めていない段階なせいか? 
注がよく入るのはどうだろうか。丁寧だが没入感を妨げる気もする
吸血鬼の力を手に入れる代わりに昼は昏睡してしまうとか二度と普通の人間には戻れないあたりから悲劇的な予兆が出始める
吸血鬼候補者の4人が集められるあたりで4人分のエピソードがあるのがちょっとめんどい。姓に「東西南北」がそれぞれ入っているのは覚えやすくて助かる
吸血鬼、姫巫女、守矢の一族、主人公の研究者の微妙な関係性が分かってくるあたりから興味が出てくる  
海軍のごろつきが狼藉をするエピソードはいらんかな。ここだけ安いドラマっぽいし、敵として役者不足。潜入してきた特殊工作員とかが良かったのでは
某探偵小説作家や江戸川乱歩が少し出てくるあたりはミステリファンには面白い。一般受けはどうだろう
沖縄戦から終戦に飛ぶのがやや唐突な印象。間にちょっとでいいので話があった方がいいかと思った
本来構想していた作品の前日談ということで幕切れとしてあっけない感は否めない
主人公の如月の影も薄め。彼は主人公ではなく冒頭から登場する人物なだけのかもしれないが

WITノベルとの関係でいうと、フィクションでありながらも史実を舞台に取材したものから組み上げているスタイル(ですよね?)が独自の世界感を求めているとおぼしき賞の趣旨とはかみ合わないと思った
31:名無しさん :

2017/12/01 (Fri) 18:56:03

全読感想
・どこへでもドアー
「どこへでもドアー」を開発したという私の下に見知らぬ黒ずくめの男が来訪してという星新一風の書き出し
一つ一つの章がすごく短い。文庫本換算で1~4ページくらいしかなく戸惑う
情景描写もあまりなく、主人公が連れていかれた組織も要領をえない。主人公の思索を中心に進む
この「どこへでもドアー」の具体的な描写がなくイライラするところで最後のオチが決まる展開

小説という媒体だからこそできる展開で映像化には遠い位置にある作品ではないか

・Pの刺激
他の寸評で一文が短くぶつぶつと切れてリズムが悪い、そのためか内容の理解に時間が掛かるという感想があった
それだけでなく、淡々と同じ語尾を繰り返す、本来ならば説明的な一文が入るようなところを飛ばす、セリフにも説明的なものがない、そもそも情報量が多いといったピーキーな文体のせいだと思う
内容紹介欄でいう詩的な文体というよりは、雑然とした無情な世界観を表している文体としてアリだとは思った。ただ少しは読者のことも考えてほしい
脇キャラにもその報われない半生的なダイジェストが入る。これも世界観を表しているが幾分くどい感じがする
文豪の遺作の断片が熱狂的な人気を博し、というのは物書きの究極の願望ともいえるガジェットだが、それを直接描写することができないというジレンマにも陥っている(作中にはほんのわずかな部分だけが書かれているにすぎず、それだけではお世辞にも人々を熱狂させるようなものとはいいがたい)
終盤は分かりにくい。精神世界が現実の世界を物理的に侵食しだすというあたり小松左京の『ゴルディアスの結び目』の系譜にも連なるような作品だが、すんなり受け入れられるか人を選ぶように思う。ラストはわりとほっこりした終わり方で読後感は悪くない

これらの点をうまく再構成・映像化することで、原作は受け入れやすさを映像は独特の雰囲気を得られるかもしれない
32:名無しさん :

2017/12/02 (Sat) 12:58:45

全読感想
・A31行政区
未来のある行政区で配管から悪臭が出る苦情が持ち込まれてというスタート
新任の担当者が配管管理について思い悩むが、行政や業者のこれまでの場当たり的な対応の積み重ねでよく分からないことになっている
序盤あたりは現実の役所と変わらないような雰囲気のまま進む
中盤からこの配管が住宅の中を通っているほど沢山あったり、その配管の中に不法居住する人達もいたりといったシュールな未来都市であることが判り始める
現代ぐらいの時代が作中では古代と呼ばれるぐらいの未来の話だと判明するが、世界全体がどうなっているかは判らないまま
主人公は抜本的な解決策に思い切って臨むが、この手の話によくある破局に至る。この破局の結果が悲壮感なくとぼけた雰囲気で書かれているとこが独特
これといったキャラクターはおらず、主人公の男(名前もない)のプロフィールもほとんどない

主人公が配管管理の問題に思い悩む過程だけで長編を作り上げた手腕は恐ろしいくらいだが、これを映像化するとなると不可能なのではないか
33:名無しさん :

2017/12/02 (Sat) 21:04:56

全読感想
・オールド・スパイダー
サンプル部分の序盤は展開が早く衝撃的でよい
それ以降の過去編では極真空手をベースとした感じで空手修行時代がリアルに描かれている。最近ではメジャーな極真だけに他の作品等で読んでいると新鮮味が薄いかも
幼い雰囲気のヒロイン、戦時中の強化兵士計画から密かに続く研究、暴走する試験体、さらわれるヒロイン、一癖ある味方、改造手術、ボスとの死闘などなど王道だが新鮮味の薄い展開で過去編終わり。これで7割、丁寧な描写ではあるんだけど。。
現代にもどって伏線を回収しつつ決戦。さらに伏線がらみを遡って描写があってからのラスト。敵と主人公とヒロインの関係に新鮮味が多少あるか
あとがきによると元々短編なのを設定に関わる過去編を挿入して膨らませたとのこと。現代の部分をもっと展開してほしかった
個人的には現代編でいかにもジジババ的なしゃべり口調が多すぎるのが気になる。歳とはいえただ者ではない二人なのでもっと若い口調でよかったと思うし、なんか萎える

といった感じで当初の期待が高かった分厳しめの寸評になった。これという破綻はなく読みやすい良作ではあったんだけど、もっと破天荒さがあればなあと思ってしまう。特に仮面ライダー系の映像作品は既に数多くある分そう思った
34:名無しさん :

2017/12/02 (Sat) 22:50:56

全読み感想
・ダークマザー
(できるだけネタバレしないように感想を書きますが、これから読まれる方はこの感想は見ないほうがいいかもしれません)
 まず冒頭主人公が息も絶え絶えたどり着いた音魂寺院でのエピソードは、その後のストーリー展開にほとんど影響しない。神戸の裏社会を暗躍するプログレスたちが、生き神をあがめて人間に反乱を起こそうとする。それを裏から手を引く黒幕を捜査する刑事は追い詰められていく。その全貌は神戸市だけに留まらず、全世界に危険が及び始める。生き神の正体はダークマザーから生まれたデザイナーズ・チャイルドたちがカギを握る……というのが大筋。
 こう書くと陳腐なストーリーのように思うが、全然そんなことはない。
 前半のストーリーでは、プログレス、神人フェイス、フリーネーションなどの単語をほとんど説明なしで進む。疾走するバイクに乗る作者が、ついてこいとばかりに読者を引きずりまわすようだ。おれはたまらず、意味不明な単語を置き去りにしながらストーリーにのめりこんでいく。そしてようやくたどり着いた先でも、そんなこと知ってるはずだろ的にそっけない説明がなされるだけだ。決してけなしているわけではない。まるで作者の脳と一体となった感覚がした。これは意図的だろう。最初のほうの文章はほとんどが進行形で、完了形はほとんどないのだから。
 中盤以降は落ち着いた捜査のシーンが続くが、洗脳や情報操作が入り乱れ、何が本当なのかわからなくなってくる。
 最後は最強のプログレスを決める迫力のバトルで終わる。
 人体改造や洗脳、電脳空間などの世界はサイバーパンクとしてはありがちかもしれない。ストーリーもかなり無理やりな気もする。でもそんなことはどうでも良くなるくらい迫力の情景がおれの脳には広がっていた。その情景の向こうには、脳みそから次から次にあふれてくる情景を原稿用紙にぶつけながら書いている作者の鬼気迫るイメージすら感じた。
 おもしろかったです。
35:名無しさん :

2017/12/02 (Sat) 22:52:03

全読み感想
・人工知能が目覚めるとき
(できるだけネタバレしないように感想を書きますが、これから読まれる方はこの感想は見ないほうがいいかもしれません)
 先に読んだダークマザーとは正反対の作品。
 沖縄県知事がアンドロイドによって屋上から突き落とされる場面から始まる。そこにコンピュータのネットワークケーブル切断テロと研究員行方不明事件がからんでくる。これらの事件に興味を持った中学生三人組が沖縄に渡り調査する、というミステリー仕立て。
 前半は事件の詳細がスピーディーに展開し興味をそそる。中学生の日常生活も瑞々しく描かれているが、今どきのライトノベルのような軽い感じではなく、地に足の着いた表現で好感がもてる(おれがおっさんだからか?)。
 中盤は沖縄での調査のシーンになる。特に、幽霊屋敷でのシーンは美しくおどろおどろしい。そしてバトルシーンも短いがかなりリアルで、そのため恐怖感が伝わってくる。
 クライマックスは奇跡のシーンだが、こちらも最後に理屈付けられ、本当にありそうに感じてくる。
 全般的に近未来のお話でいかにもありそうな世界をリアルに描いている。人工知能の自我がテーマだが、本当にそうなるかもしれない気がしてくる。
 感じるのは、世界を美しく描こうとしているということ。読んでいて、おれの頭には現実より美しい沖縄の情景が広がっていた。どこまでも高く伸びる青い空と、さざ波を奏でる白浜。情景描写が巧みだと思う。
 振り返ると無駄なシーンや会話がほとんどないこともすごい。伏線が複雑に張り巡らされ、最後に一点に集中する構成。回収されていない伏線も含めて、エピソード2へ展開を強く示唆しながら終わる。
 おもしろかったです。次作も読みたい。
36:名無しさん :

2017/12/05 (Tue) 12:33:36

・アステローペ下
上巻は途中まで読んでいたとこで放置していた。作者から上巻の冒頭から下巻に移って可とのことなので、お言葉に甘えて下巻から読み込み開始。ただそうなると上巻の江戸時代編はなんだったんだという疑問もわく
この下巻から色々SF要素がふんだんにぶちこまれていく。それほど難しくはなく、用語も多く出てくるけど雰囲気を掴めばOK
現代での話を挟んだ後に下巻の3割ほどで主人公を取り巻く状況(これまでの話がどう繋がるか)がだんだんわかってくる。そんでもって異星人の技術を使った超兵器アステローペに乗り込むための訓練が始まる。ここまでで4割経過。ちと展開が遅い。ここまでに主人公がしたことは過去から未来の日本に連れてこられて検査をされただけである
このアステローペが相手するのはなんと異星人などではなく台湾侵攻を経て覇権国家となった中国。このあたりはシミュレーション小説のノリ
訓練パートは長めでこの間ヒロインとの関係が進んだり、ドライな展開が挟まれたりと主人公メインのパートになる
こうして投入されたアステローペの部隊は決戦兵器にふさわしく戦況を一変させて終わらせる。戦闘描写は戦争戦記物のノリでかなり詳しめなものの、あっけないといえばあっけない。ただ、変に苦戦してもおかしいし爽快さに欠けるので、おそらくこれでいい
最後は人間関係の整理とSF的な示唆があって終わり。上巻をしっかり読んでいないせいかピンとこない
伝奇物、サスペンス、シミュレーション小説、戦争戦記物、SF、ボーイミーツガールのごった煮の闇鍋のような作品。あの上巻序盤の展開から下巻後半の展開になるとはさすがに予測できなかった

内容的に映像との相性はよいはずだが長大な展開で独自色がどこにあるのか分からないせいで審査する側にはなんだかなあと思われる気がする。上下合わせて20万文字に納めた再編集版を別個に出してはどうだろうか

37:名無しさん :

2017/12/05 (Tue) 18:43:23

>36
アステローペは、「ライトノベル」のスタイルではなく普通の「ノベル」で書くべきだったと思う。
そうすれば、キャラの心情の饒舌な説明も必要なくなるし、ヒロインも「よくあるパターン」から脱却できると思う。
そこが惜しい。
38:名無しさん :

2017/12/05 (Tue) 20:01:37

全読感想
・ダークマザー
サンプル後から加速した序盤の疾走感がすごい。よくわからんままだが凄い。なにこれかっこいいって感じ
いったん落ち着く捜査パートで徐々に説明が入るし、普通人な警官が中心人物になってくるので一安心
だからといって中だるみせずに、中盤以降、各陣営の思惑が入り乱れてクライマックスに持ってきてよいような展開が惜しげ無く投入される
他の人の感想で脳みそから次から次にあふれてくる情景を原稿用紙にぶつけながら書いている作者の鬼気迫るイメージというのがあったが、俺は入念に時間をかけて緻密に作り上げたという印象を受けた
誤字(「甲斐性」が「改称」になってる)や「役不足」の誤用?、改行位置がおかしい場所があるなどの細かい形式面をのぞけば完成度が高い作品

あえて難を挙げるならハードでダークなサイバーパンクで最初のとっつきが悪いぐらい。下手な映像化で陳腐にならないかの方が心配
39:名無しさん :

2017/12/09 (Sat) 15:00:48

全読感想
・MAGIA
のどかな冒頭から徐々に「マギア」を使った能力バトルになってくる。能力バトルといってもジョジョみたいな感じではなく氷の槍を出すとかベーシックな感じ
頭と両手両足にそれぞれにマギアが使える。相性や組み合わせはあるものの、基本新しい能力で勝つという感じなのが惜しい
3人の少年少女が主役、それに12の導士に4聖が加わりキャラはかなり多い。主人公たち中心にストーリーは展開するので話を追っかけるのは楽。一方で主人公たちにからまないキャラの影はかなり薄くて誰だかよくわからん。会話は軽め
天魔を巡る人間同士の戦いから、天魔との一大決戦までバトルの描写が全体の半分はある

良くも悪くも少年漫画というのがしっくりくる。友情・努力・勝利の方程式! 一番アニメっぽい作品ではあるが。。
40:名無しさん :

2017/12/18 (Mon) 18:02:23

人工知能が目覚めるとき 全読み寸評(ネタバレっぽい箇所あり)
小説で食べてるプロレベルの作品。というのを前提で、気になった点がある。
ネタバレしないように書くのは難しいけど、
日本にもイスラエルや中東諸国が抱えるような国家や地域の大変革に繋がる地雷があることに気付かされる展開は面白いけど、
同時にその問題は地元民からすれば自分の命と同じぐらいの命題のはず。
だから生半可な覚悟でその題材に挑むことは許されないような気がする。
そんな中、素朴な疑問のひとつは飛び道具防衛で近代戦争の主流とされるゲリラ戦をどう対処するのか?
どんなに優秀でも飛び道具だけじゃ防衛は不可では?
あと暴徒と化した群衆を少女の髪がなびけば鎮圧できる? 
扱ってる題材が地域住民の人たちにとったら祖先も巻き込んだとんでもなく根深い情念が篭ったものだから物語の段取り的な進行で事が運ぶのは、
それこそ部外者の本土目線だと思ってしまう。
まとめとしては、もっと地元目線での情念をつけたし改良すれば、すごくいい作品になると思うけど、その場合はアニメより実写のほうがいいかも。

(誤字 ホームルームがホームルールになっていた箇所あり)
41:名無しさん :

2017/12/23 (Sat) 18:38:14

全読感想
・青い月夜の特別なこと
名探偵に対して「最上級の依頼」がやってくるところからスタート
虫を使った技術が発展した世界のようだが、はっきりした説明はされずに進む
連続殺人事件が起きた後の邸内で捜査が進んでいくが、このあたりは会話で事件の詳細な状況が説明されたり、人物が多かったりとなんだか読みにくい
後半にかけて「最上級の依頼」に関する手法が明らかにされるのだが、ここからはっきりしなかった点を回収しつつ驚きの展開。最後には主役格三人の関係性も明らかになるのだがこれもいい
ミステリっぽいんだけどファンタジーという作品。ファンタジー作品として読むとミステリ的に書かれている箇所が鼻につくかも

・ERROR40X
サンプルでは読みにくいのではないかと危惧したが、本腰を入れて読むと、理不尽なリストラで会社を追われた男が自分でも信じていないような計画に突き進む過程がしっかり描けていると思う。普通に生きようとしているがうまくいかない元大量殺人犯というのもいい  
この二人の組み合わせでどういうことを引き起こすのかと期待していると、そこから先が急に陰謀論的な展開になって一旦話が終わってしまう。どうもERROR404という作品があってその前日談の403がここまでの部分のようだ。個人的には最初の筋でもっと進めて欲しかった
中盤以降は大学生を主人公格にしてコンピューターウィルスと対策ソフトの会社を中心とした陰謀が展開される。株取引もからんで大規模な話になるのだが、この会社が色々突っ走るわりには間抜けである。実際そんなものなのかもしれないが、世界規模の人災を引き起こした敵役としてはなんだかなあという気がした
この大規模な人災よりも人間描写が中心。キーマンである謎のキャラクターのノリを受け入れられるかで評価が割れるように思う
最後は登場人物ごとに明暗がきれいに分かれる。ストーリーとしては意外と王道
42:名無しさん :

2017/12/28 (Thu) 20:46:01

全読感想
・カドルステイト物語外伝 情熱の氷
ロードス島戦記、ソードワールド、その源流であるD&DといったテーブルトークRPGの世界観
グレイヴ、タワーシールド、そして火口箱(!)といったアイテム、酒飲みのドワーフ、高慢なエルフに痺れる
本格ファンタジーの謳い文句に偽りなし
身代金の受渡しといった緊迫感ある任務、その失敗から、わけありそうな護衛任務、逃避行と展開としては上々
名も無い賊でも集団では強い、幻術的な魔法が巧妙だったり、やられるときにはあっさり死ぬなど、なかなか渋い世界である
難点としては中盤の人間関係の行き違いの経緯がどうかと思った
個人的な趣味でいえばサイドストーリーが余計だった気がする。単純にパーティーの冒険を追いかけたかった。あと説明的な文がくどいと感じた
ベーシックでクラシックなファンタジーとしてよくまとまっている。それだけにこれといった特色もないか
43:名無しさん :

2017/12/30 (Sat) 22:17:10

カラテネコ対ウサギロボ17

文章が超個性的。
ますはこの文体に慣れないと先に進むのはかなり困難な作業となる。
作者の書きたい表現や、目指すべき文章の方向性は何となく理解できるし、迎合しようと努力はするが、
正直に告白しちゃえば、「酔っ払い」か「薬をキメちゃった」人の文章に感じてしまう。
まあ、その表現は失礼なので、不思議の国のアリスに登場するキャラが喋ってるような文章と表現すべきか?
脳内のβ-エンドルフィンもドーパミンももう少し押さえた文章にしてもらわないと、読者が置いてきぼりを喰らう。
作者には申し訳ないが、俺はこの文章の先を追いたいとは思わなかった。


恋する規則のパラドックス

ラノベだね。
シスコンの主人公が入学した学校は恋をしないと退学になるらしい。
いや、その設定はいいけど普通、リアルなら入試前にそれ確認しない? そう疑問に思ってしまうともうページめくれない。
そういう事に一々疑問に思うヤツはラノベ読んではいけないんだろうけど……
こういう学園恋愛物は王道だけに、最初からいきなり疑問が頭を過ぎるようなことは無いようにして欲しいとは思う。
世界観に入る前に、ページ閉じました。ごめん。


教師のいない学校

冒頭にイデオロギー理論が出たと思ったら、いきなり建築のコンペが通り、そして教師になりたかったらしい……
のっけから理解不能だった。しかも改行無しで文章が続くので分かりにくい。
そもそもこの冒頭は作者の前説なのか、主人公の脳内なのかも分からない。この冒頭部分は必要なのだろうか?
一応他人が読む「小説」なのだから、冒頭部分はもう少し整理し簡明にして欲しいと思った。
そこから先は普通の文章になるが、テロリストに襲われた緊張感も感じられないし、場面転換され、高校生とAIの
会話も変に軽くて感情移入しにくい。おっさんなのかな俺?と思った。
44:名無しさん :

2017/12/30 (Sat) 23:15:22

カルビ1・2

流石、前回の原作開発プロジェクトの受賞作家だけあって、文章は上手い。
状況表現も専門的な用語に疎いので分からないが、それ系が好きな人にすれば的確なのだろう。
バイオレンス物はあまり読み慣れてないためか、主人公達が少々荒っぽく感じるが、それもその世界観
に入ってしまえば問題無いのだろう。
ただ、俺は次から次へと展開される殺戮にちょっと耐えられそうもない。
バイオレンス物が好きな人には面白い読み物だと思う。
45:名無しさん :

2017/12/31 (Sun) 00:52:01

カラテネコ、そんなに個性的かね。
ちょっと凝ったことをやると評価されなくなるのがワナビ的だと俺は逆に思った
46:名無しさん :

2017/12/31 (Sun) 12:46:02

寸評というより上から目線でうだうだ言ってるだけのような。
閉じたとか読みたくないとかいちいち書いて営業妨害する必要あるのか?
47:名無しさん :

2017/12/31 (Sun) 13:38:03

この程度で営業妨害というのは過敏すぎると思うぞ
48:名無しさん :

2017/12/31 (Sun) 18:04:42

Amazonの読者レビューはもっと辛らつだ。
このような閉ざされた場所でのレビューは、もっと手厳しい方が自分(作者)のためになると思う。
49:名無しさん :

2017/12/31 (Sun) 18:57:16

手厳しいとかそれが問題なんじゃなく、サンプルだけで的はずれなことを書いて、レビューと趣味を混同しているのがどうかと思う
50:通りすがりのおっさん :

2018/01/01 (Mon) 01:04:51

辛辣な読者なんざストレス解消が9割だろ
51:名無しさん :

2018/01/01 (Mon) 12:16:09

アマゾンのレビューで書かれると営業妨害だろうけど、
この掲示板はおそらく書き手の側しか見ていない。
むしろ、ここだからこそ手厳しいレビューがありがたい。
もっとも、アマゾンのレビューでも書いてもらえるだけありがたいです。
あれは、「ダウンロードした人」しか書けないからね。
レビューが少ないと無力感を抱きますから。
(「不死の宴」の作者です)
52:通りすがりのおっさん :

2018/01/02 (Tue) 02:18:26

本当に真摯なレビューが欲しかったら対価を払って信頼出来る審美眼の持ち主に頼んだ方がいいよ。
だって匿名レビューで的を射てるものなんてどれだけある?
誤読も甚だしいレビューに沢山の人が参考になったを押しまくったりする例が平気であるだろ?
書く側にもリスクが無いと本当に有益なレビューなんか期待するだけ無意味だって。
最後にはみんな傷付いて終わるんだから。
53:名無しさん :

2018/01/02 (Tue) 09:34:44

52に同意だな。
54:通りすがりのおっさん :

2018/01/03 (Wed) 02:31:40

ついでに言わせてもらうと個人出版界隈の人間は一時的に出てきた天使レビュアーに依存し過ぎ。
そんなに思うところがあるなら自分でも恥をかくリスクを負って何か書けよと思う。
いつまでも誰かが才能を見出してくれると思いながら自分の意見を出さずに日和見主義を継続するさまは第三者的な視点で見るとただただ受け身に見える。
もっと叩かれるのを覚悟して前に出ろよと思う。村上春樹の悪口を書く前に。
55:名無しさん :

2018/01/03 (Wed) 04:41:27

匿名掲示板だからまともなレビュアーとカスレビュアーが同列として振る舞えてしまうのが問題なのでは。
そこのところを指摘すると作者認定されて一見正論を振りかざして思考停止したまま暴れられるし。
56:名無しさん :

2018/01/03 (Wed) 09:41:02

不死の宴(全読感想)

姫巫女という和製バンパイアが長きに渡りひっそりと隠され続ける。
その設定は膨大な史実と交わり、リアリティーを生み出す。この辺りは上々。
四名の優秀な若者がその姫巫女と「契り」を結ぶことで彼女の眷属となりヴァンパイア兵として軍の特殊任務にあたる事となる
が、この辺りも膨大な史実の中に上手く混ぜる事でリアリティーを生みだす事に成功してると思う。
少々辛口な評価をさせて貰えば、この物語自体の主人公が不明確な点。
幾人かが間違いなく中心人物なのだが、文章も会話も淡々としており、誰がメインの物語なのかが分からない。
それが作者の意図なのかも知れないが、感情移入する相手が居ないと読者は文章を目で追う「作業」になりがちな気がした。
もう少し登場する主役級キャラの扱いに優劣を付けてくれると良いと思った。
また、姫巫女の契りからしかヴァンパイアは生まれないのかと思ったら、眷属たるヴァンパイア兵が噛んでも相手がそうなる
シーンを読んで、あれ?と思った。これでは姫巫女作り放題だし、神秘に満ちた彼女達の存在が薄まる気がした。
また、物語としてのラストはもう少し盛り上げて欲しいと思ったが、以外と淡々と終わる。これは続編がある物語だからかな?
個人的には「みどり」をもう少し魅力的なキャラにしてくれると良かった。いい感じの立ち位置に居るのだが、彼女からは女性的
な魅力をあまり感じられなかった。

少々辛口に書いたが、総合的には膨大な史実の中にフィクションを混ぜ込んであり、矛盾無く読ませる辺りはさすがだと思う。
続編も読みたい。
ただ、難しい漢字にはルビを振って欲しい。(俺の国語力の問題か?) 後、ルビではなく()内にフリガナを入れる表記は意外
と物語に集中するのに邪魔と感じた。
57:名無しさん :

2018/01/03 (Wed) 15:39:19

全読感想
・神の国の聖槍
なぜかゲームと同じような(これは作中でもそう言われる)ファンタジー世界に飛ばされたところから始まる
序盤は万能すぎるヒロイン役のゴーレムとすぐに合流&好感度MAXなのでかなりイージーモードである
作者がエンジニアで主人公も理系の学生ということで銃などを作る過程が細かいのがめぼしい点
中盤から巧妙で手強い敵、味方サイドの政治情勢もあって緊迫感が出てくる。世界観の謎の解明のような部分もあって最初の疑問にも答えてくれる
最後の決戦ではピンチの打開策がおもしろかった。ラストは続編の構想もあるせいか、そんな感じの終わり方
ねらってやっているか序盤のテンプレ感が強い。それを覆し始める中盤以降との良い対比にはなっている。ただし、すごい違いとまででもなく、今風→一昔前のラノベといったぐらいの変化
差別や政治的な話もあるが、商品説明にあるような「大人なファンタジー小説」とまで言われるとちょっと違うと思った
58:名無しさん :

2018/01/06 (Sat) 19:14:55

ファンタジー世界に飛ばされ>>
応募作品の3本に1本はこれのような気がする(苦笑)
59:名無しさん :

2018/01/06 (Sat) 19:36:27

読まずにまとめてボツになりそう
60: :

2018/01/07 (Sun) 13:23:56

初めて書き込みさせていただきます、WITKDP2017応募者です。
ツイッターでも呟いておりますが、『パンクロゼット下巻』
最終章を無料にしました。
明日の午後五時までは、ダウンロードできます。
61:名無しさん :

2018/01/07 (Sun) 14:15:47

紺さん>>
ありがとう!
62:名無しさん :

2018/01/11 (Thu) 14:55:53

全読感想
・フライングターゲット
ある日急に体浮くようになった青年。普通に歩くだけでも一苦労
能力に目覚めてそれでスゲエというわけではなく災難のような扱い
実験動物のように扱われるのに戦々恐々としつつ、空を飛ぶ準備を始める
本当にただ浮くだけの能力なので、いろいろ工夫やトレーニングをしないといけないあたりが斬新か
作者にこだわりがあるようで空に関する描写は細かい
存在がばれてしまい謎の組織の者に追われ出す。その攻防戦にひと段落つき、主人公が吹っ切れたとこでラスト
藤子F不二雄の短編のような雰囲気のSF
63:名無しさん :

2018/01/12 (Fri) 17:10:29

全読感想
・教師のいない学校
はじめに断っておくと本作は評価が難しい。暫定的な感想
プロローグは他の人も言っているように長い思考の垂れ流しの感があって不要な気がする   
その後の文章は普通になるが、登場人物が多く出ては主体が切り替わるのでとっつきにくい
舞台としては2048年の日本で発達したAiやARが出てくるものの、基本的には現代と変わらない。出てくる人物がそれを前提に人生哲学、教育論などなどを語るのでSFという感はあまりない
なお、Aiの発達で一人一人にAiがつくような教育形態になっており、それがタイトルの由来のようだ
大きな話としては、テロ事件があるのだがこれも断片的かつ時系列が前後して語られる
合間の時間で一読しただけではなんだかよく分からない。断片的な話がなんかテーマ的に繋がっているのだろうなというのは感じる。内容的にもう一度最初から読み直してみようと思う気にはさせるような力があることは確か
64:名無しさん :

2018/01/13 (Sat) 15:41:32

全読感想
・カラテネコ対ウサギロボ17
スプラッターギャグ。挿絵が多し。サンプルでも見れるウサギの首が飛んでるあたりの絵が本作をよく表している。
ひき逃げされたウサギの兄弟が犯人と思ったネコに果たし状を送りつける。なお、ネコは車の持ち主なだけで犯人はタスマニアデビルの理不尽姉妹
決闘に向けて、ウサギ兄をごついロボに改造。あわれなネコは姉妹に強制されて不本意ながら空手の特訓をし出す。決闘では予想を違わず村中を巻き込んで阿鼻叫喚な展開に至る
ストーリーラインとしてはこんだけなのだが、こまめに不条理ギャグが入るのでかなり濃い感じ
問題となっていた文章については言うほど壊れてはない。もっとファンキーなのかと思っちゃったYO
ただ最初読みにくいというのは確かにあった。最初のあたりは読点が少ないのか? あとがきによると増補改訂で過剰にすることを目指して文章追加ということなので、それが原因なのか?
元のヴァージョンがわかんないが、追加された文章・エピソード(文字数二倍とのこと)でテンポが悪くなったフシがある
おそらく応募要項の5万文字ギリギリくらいなのだろうが、少し削った方がよいように思った
65:名無しさん :

2018/01/14 (Sun) 11:50:06

全読感想
・隠世ノ物語 俺の後援者は人じゃない 第一話 第二話
第一話、第二話とあるが第一話は長めの冒頭で実質的には一つの話。主人公の絵師とあやかしの朧車である朧君が過去から続く連続殺人事件を追う
現世とあやかしがいる隠世を舞台に進む。比重としては現世が中心。両者は繋がって関連していたが現代では断絶してきているという設定
主人公の絵師は人の想いを絵に描くことができるが非常に限られた範囲に過ぎず、朧君や他のあやかしの協力(彼女らの能力も凄いのだがこちらも限られている)をえて事件を少しずつ明らかにしていく
ラストは色々な要素が絡まり真相が明らかにされ収束。ものすごいサプライズやインパクトがあるわけではないがパズルをはめ込むように楽しめた
朧車の朧君は美女であり車でもある妖怪で映像化すると面白い題材。下手すると滑稽にもなりかねないものを上手く雰囲気を持ってヴィジュアル化できるか映像側の力量が問われるように思った
66:名無しさん :

2018/01/16 (Tue) 10:38:40

全読感想
・パーフェクト・ドラッグ 上下
他人の記憶、思考を感じ取る異能力を持つ女主人公のPD、体をサイバネ化したイセキなどの特殊捜査官がネット社会や国際紛争の激化した近未来で活躍する
一言でいうと攻殻機動隊の国際版といった感じ。といってもモドキではなく、ちゃんと自分のもの、現在のものとして書かれている。というより、攻殻機動隊がエポックメイキングすぎて読み手がその影を見てしまうのかもしれない
テロリスト、カルト教団を追っかけていくうちにその陰にいる謎の男と陰謀が……といった展開
最大の特徴としては政治・経済・社会・宗教・民俗をクローズアップした点にある。アクションは控えめで会話の多くがこうした知識をもとに語っていくスタイル。このあたり小難しいだけとみるのか興味深いとみるのか評価は分かれるだろう。読み進めていく分には雰囲気だけつかんでおけばOKだと思う
細かいことを言わせてもらうと、PDは女口調と男口調のときとがあるのだが、男口調のときに他のキャラとの区別がつきにくかった。このあたりは映像化するといいのかもしれない。あと「わずか」が一貫してマイナーな表記の「わづか」で書かれている。誤字というわけでなく、こだわりがあるのかもしれないが、個人的にはその箇所になるたびに引っかかった
全体としてはかなりの力作。他の作品にあった著者情報によると本作がある公募で非常に面白いと評価されつつも二次落ちになって電子出版に移行したとのこと。公募は不毛なくらいにレベルが高いんだなと思った
67:名無しさん :

2018/01/16 (Tue) 17:34:26

66>>
ネット公募のレベルが低いだけだと思う。
68:名無しさん :

2018/01/16 (Tue) 19:48:33

そういうの本人の思い込みとかだったりもするから…
寸評を拡大解釈して…というか。
あと、公募さきの求める作品では無かったとかさ
69:名無しさん :

2018/01/16 (Tue) 23:40:15

公募先が大衆小説で世界出版を目的としたとこだから、作風があってなかったと思うけど
70:名無しさん :

2018/01/17 (Wed) 10:06:45

全読感想
・ケプラーズ5213
地球から他の惑星に移民する話。サンプルであった冷凍睡眠者への殺人容疑はわりとあっさり解決する。移民船団の特殊な環境の紹介や後の展開の伏線として機能しているもよう。冒頭の他の惑星でのシーンは無理に前に持ってこなくても良かったように思う。「二」からでも冒頭として十分魅力的
移民船団はワープという超技術はあるものの三千年かけて目的の星まで行くもので(他の星系までの距離はそういうもんだ)、そのために割り切った社会システムをとっているなどハードな設定である。ここに焦点を当てたというのは不勉強かもしれないが目新しいと思った。また、物品は長い航海や入植後の生活に耐えられるようにあえてアナログの技術をつかっているという設定も渋い&上手い
中盤以降、目的の星に着いてからはまた新たな問題が生じ、新展開もあって、人類はどうなるのか、人類としてどうあるべきかという壮大なテーマにつながっていく
このテーマについては色々見解があるわけで、各登場人物から多くが語られる。各人の行動、描写がややステレオタイプな感じになっているのが残念(そういったことも人類の業という演出なのかしれないが)
ラストは賛否が分かれるだろう。このあたりも含めて古典的本格SFである(『地球幼年期の終わり』の読後感に似ている)
71:名無しさん :

2018/01/18 (Thu) 07:41:33

全読感想
・教師のいない学校(再読)
読み直してみたが、かなりの野心作
爆破テロ事件の驚くべき真相が明らかになるとあるが、真相だけを取り上げるとこの手のSFとしてはありきたりといってよいくらいである
しかし、この真相に関連する因縁、要因、結果、波及効果が過去(さらに2018,2019,2020年でありテロ事件を起点とすると過去・現在・未来)と現在(2048年)の二つの時代に散らばめられており、全体として独特のストーリーを作り上げている。ネタバレになるので詳細は避けるが、確かに時代を分けていわば親子のような関係で構成する必要はあるのかもしれない
登場人物は普通の会話の中ですぐ持論を展開するので良くも悪くも森博嗣のキャラのようである。この持論が教育・仕事・人生論からさらに人間性の回復というべきテーマにつながっていく(のかも)
パートの切り替わりが早すぎてそのシーンに慣れる前に終わってしまいエンタメ的には辛い部分がある。もう少しパートをまとめてもいいんじゃないかとは思った
72:名無しさん :

2018/01/19 (Fri) 00:01:52

全読感想
・黒い渦
本スレで取り上げられていた一作。確かにフィルムノワールである
『Pの刺激』の作者で文章ごとの情報量は多い。この濃縮された文体はストレートのウィスキーに例えるといいと思った。ペースを落としてゆっくり読むのがいいのだろう
人形と呼ばれる精密なアンドロイド、謎の幻覚剤などSF的なカジェットはあるが、なにより退廃的で閉塞した悲しい世界の印象が強い
その底辺で生きる主人公は企業のもみ消し屋という非合法な職業に甘んじているのだが、根っこの部分では高潔な男である 
SF的なストーリーだけみると『ブレードランナー』ということになるのだろうが、それよりも、卑しき街を行く高潔な騎士というマーロウのキャッチフレーズが似合う作品
かといってSF・ミステリー要素は飾りではなく、終盤はやや唐突ながらも予想以上にひっくり返された。このあたりもチャンドラーぽい
最後まで冷たい悲しさを持った(お涙頂戴ではない)話なので一般受けがどうだろうか
73:名無しさん :

2018/01/21 (Sun) 07:58:34

全読感想
・WATCHER:横瀬浦炎上
高校生の芽衣が謎の存在によって戦国時代に転生する。戦国時代といってもキリスト教伝来ころの話で宣教師や修道士やキリシタン大名が出てくるので一般によくあるものとは雰囲気とは違う
序盤以降は布教のために開かれた長崎の横瀬浦を舞台にもう一人の主人公といえる謎の男、起龍が中心になってくる
芽衣も起龍もこの時代になじみきっているのでほとんど大河ドラマのような感じで進んでいく
後半過ぎにSF的な設定が少しずつ明らかになり出す。この時代の人物達の思惑、権謀術策も動き出してタイトルにもある横瀬浦炎上の時に向かっていく
終盤になって一気にSF的な話になる。ここで歴史的な真実の答え、SF的な設定、さらによく分からない存在、主人公たちの選択が示されることになるのだが、中盤との温度差はある(中盤の歴史物としての雰囲気がすごくあるのでなおさら)
単純に歴史物として書いても良かったのではないかと思う反面、それだけだと地味すぎるとも思ったりして悩ましい
74:名無しさん :

2018/01/21 (Sun) 21:03:07

全読感想
・呪われた黄金の飢餓
アメリカ財務省ドラキュラ対策捜査班に所属する女ドラキュラ、そこに新人の女捜査官のスナイパーが配属されてというスタート
この設定だけだと『HELLSING』ぽいが、ノリや展開に大きな違いがある。登場人物が軽口を叩き、カネを巡ったスプラッタなドンパチに終始する。著者紹介にもあるようにB級ハリウッド映画のノリ
エログロ要素も強いが上記のノリのせいかそれほどエグくはない
吸血鬼伝承に科学的な解釈を加え、ジークフリートの悪竜伝説も足して財宝への執着を付加したところが新しい。これが設定だけでなく、中盤の展開、終盤にあるオチにもつながっている
75:名無しさん :

2018/01/22 (Mon) 10:04:14

全読感想
・ラボラトリー
男子高校生三人が謎の動物とそれを扱う組織の動きに巻き込まれてというスタート
主人公は遠い過去の記憶にある少女がその組織の施設にとらわれているとの見出して……といった展開
SFとしては小さなスケールと思わせておいて最後は結構大きな話になる。ただし、主人公の周囲の範囲で収束する
現代の設定でスマホとかも出てくるのだが、描き方としては良くも悪くも一昔前の高校生といった感じである
全体的に硬派な書き方で不気味さのある怖さがある(臓器移植の話を絡めた中盤あたりが特に)。ラストはやや強引ながらもハッピーエンド
76:名無しさん :

2018/01/23 (Tue) 11:02:04

全読感想
・真夜中の解猟区
『国立安楽死センター』と同じ作者。本作は賛否のわかれる異色作。それをネタバレなしで説明するのがなかなか難しい
2010年代の高校を舞台にするミステリ・アクションとのことだが、《呪い》と呼称される異能の力などのオカルト要素はあるので、伝奇ファンタジー・ミステリ・アクションに分類されると思う
賛否のわかれやすいミステリトリックが使われているのだが、本作における他要素との組み合わせ方がさらに賛否がわかれるだろう
大きなストーリーとしては殺されても翌朝には生き返る《ゾンビスポット》の謎を追うというもの
特徴としては方向性が内向きであって、事件を通じて知り合った仲間、クラスメイト、妹などとの関係、自分の過去などが大きな割合を占める。外のキャラは影が薄い。このあたりは今の時代性なのだろうか
アクション描写は細かく迫力がある。個人的にはシュチュエーションが気になった。特に中盤のところがなんだかなあとい感じた。〇にとっては譲れない死活問題(確かに主人公の生死にかかわる)なのかもしれないが一読者としては引き気味である
○○○○〇〇〇〇の構造と原因を使ってストーリーラインの一つを作ったのは評価できると思った
77:名無しさん :

2018/01/24 (Wed) 12:55:26

全読感想
・ネコよ、ネコよ!: 図書室の魔女、タイムマシン、そして夏の駅
タイトルは『虎よ、虎よ!』のもじりだが、内容的にはタイムトラベルで『夏への扉』ぽい(発明品が絡んできたりネコの名前の一つにピートがあるところにも本作を素材としたところがみてとれる)
『夏への扉』が安直すぎるぐらいのハッピーエンドだったのに対し、こちらは一応ハッピーエンドではあるが切なさの残る終わり方
図書室の司書の女性の一人語りで進み、SF的な要素はそれを匂わす部分はあるものの、本格的に出てくるのは最後である。WITノベル的には厳しいか
78:名無しさん :

2018/01/25 (Thu) 10:03:35

全読感想
・オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの忠臣蔵~
赤穂浪士の討ち入りを吉良上野介(義央)の側から描いたもの。吉良って一方的な被害者じゃないのという見方の作品は昔からあるが、本作の特徴はループものという点
このループも討ち入りの一日のみ、吉良一人だけがループする、ループで変わるのは吉良のその回の行動で変わる部分のみといった限られたものである。吉良自身は非力な老人、周囲も平和な江戸時代ということもあって吉良だけがいくら懸命になっても討ち入りを防げず殺される
そこを色々工夫して多少の善戦はするのだが、赤穂浪士側にもチートな戦闘能力を持った者がいることが判明し、どうやっても詰んでしまう
ここである意外な方法によって最終的には勝つのだが、知的なパワープレイともいうべきもので感心した
if小説として読み始めたが、いざ読み終わってみると、後半以降は努力・友情・勝利の方程式なのである。変則的な設定にもかかわらずこの王道パターンに落とし込んだのはすごいと思った
一部ふざけた描写がある、解決策も荒唐無稽とみる人もいて好みは分れるだろう
79:名無しさん :

2018/01/26 (Fri) 09:28:51

全読感想
・レイライン: 千三百年間の謎 失われた秘剣
日中朝関係を題材にした歴史・政治・アクションサスペンス。主人公の刑事は大学教授の女性を警護しながらその殺された父の残した謎を共に追う
白村江の戦いの戦後処理、日中戦争中の密約が現代の領土問題となって甦る。そのために約束の文言が刻まれた剣を求めて日中での争奪戦が始まる。個人的にはなんじゃこりゃと思って以前読んだときにはここで放置していたが、現実の領土問題において様々な主張がされていること考えるとアリな気がしてきた
最初から、謎の殺害事件、外国での冤罪、因縁のある敵、銃撃戦、カーアクション、逃走劇と主人公たちを襲う苦難は立て続けにおきる
前半の政治色はいわば飾りであって後半以降は歴史がらみの謎ときが中心を占める。言ってしまえばトンデモ説的なものなのだが綿密な引用と論証で『ダヴィンチコード』のような雰囲気を作り上げるのに成功している。父娘の回想を交えつつというのも話が上滑りするのを防ぐのに一役買っている
空振り、新たな発見、敵の追跡、姉妹の確執、主人公たちの関係と緊迫した展開と要素が絡んでいく。一個一個は新鮮味があまりないように思うのだが、テンポよく情感をもって進むので読者にはそれで受けているのだろう
なお、最後に主人公の前職に関係してある人物が登場するのだが、これがあたりさわりのない描写であるものの人物が人物だけに物議をかもすかもしれない
80:名無しさん :

2018/01/28 (Sun) 20:21:34

全読感想
・黒曜石の記憶: 紀元前三千年のミクロコスモス
縄文時代を舞台にしたオンラインゲームの話。オンラインゲームで縄文時代?と思っていると、冒頭でセルフツッコミがある
冒頭の後、ゲームが始まり縄文時代のストーリーが始まるのだが、これがゲームというより完全に縄文時代で生きているような感じ
縄文時代について、石器の作り方や手入れ仕方、狩り、食事の作り方などの生活がリアルに描写される。途中で現代のパートもあるのだが、ほんのちょっとだけである
もう本作に限ってはネタバレさせてもらうが、最後まで縄文時代で終わってしまう。現代と縄文時代をなぜ組み合わせたのかよくわからない
描写に関しては非常に詳細で完成度が高い。縄文時代の風俗はこれ一冊読めばいいくらいである。縄文時代の人間ドラマもなかなかよい。なのだが、WITノベル的は激しく不明の一作
81:名無しさん :

2018/01/29 (Mon) 10:15:45

全読感想
・プレイジディアム ファシリタス
人類は地表を追われてプレイジディアム ファシリタス(PF)と呼ばれる宙に浮かぶ施設で生活するようになった未来
地表を追われた原因が核戦争でも環境汚染でも異星人でもなく、動物の反乱というところが斬新。人間と動物の関係という古くて新しい作中のテーマにつながっている
もっとも、この動物が元々はただの動物ではなく、言語を操るアミークスと呼ばれるもので人間と婚姻関係があったり混血種がいたりと神話的である
難点はこのアミークスの具体的な描写がほとんどなく、外見、大きさなどのイメージがつかめない。体は動物で人の顔を持つようなのだが。。。
ストーリーとしては主人公の少年がPFから地上を目指す話なのだが、一応の目的は達成するものの最後は消化不良ぎみか
『シェルター』という手書きアニメショートフィルム(同名のMVではない方)の世界観を使ったとのこと。こちらはYouTubeで視聴可。ただし、PFの描写でこちらもアミークスの描写はなし
82:名無しさん :

2018/01/29 (Mon) 20:22:47

全読感想
・【異世界】VS【宇宙戦争】/The Neo-World 第一部/Kindle版: 転生世界の宇宙戦争
最初の2割くらいはいわゆる異世界転生ものだが、タイトルとおり『宇宙戦争』(H.G.ウェルズ)のトライポッドによる火星人の侵略が始まる
ファンタジー対現代兵器というのは類書が多いように思うが、SF超兵器との対決というのは面白い
主人公は元の世界でウェルズの小説を知っているのだが、その知識は転生先では役に立たないというが新しい。実際にトライポッドの侵略があった世界からの転生者もいるのだが、こちらもその知識は大して役に立たない
ではどうするかというと、異世界側の工夫+ゴリ押しの異種格闘技戦である。勝利はしても犠牲は免れずに主人公サイドにも悲劇が訪れる
締め切り間際なせいか、ラスト付近を明らかに書き急いでいるのが惜しい。凄惨な死闘を描き切って欲しかった
いわゆる「なろう」風の書き方なので、俺的にはかなり読み飛ばさせてもらったが、アイデアの組み合わせが光る一作
なお、ウェルズの『宇宙戦争』は昨年初頭に著作権保護が失効した模様
83:名無しさん :

2018/01/30 (Tue) 12:41:08

全読感想
・BETWEEN
主人公は現実の世界の記憶を元にした世界BETWEENに迷い込む。基本的には現実の世界と同じだが、固有種の空飛ぶイルカがいたりと幻想的。干渉できることが限られていたりオーラと呼ばれる特殊な能力もある
この不思議な世界で主人公は自分の在り方をのんびり見つめ直すのかと思いきや、中盤からはこの世界の闘争に巻き込まれ、一気にキナ臭くなる
主人公を巡る戦いを経て現実の世界とのリンクもありつつ大がかりな展開となっていく   
個人的には戦闘描写が直接的すぎ&やや軽めの描写(そのわりにはエグい)かなと思った。世界観や能力の設定からすればもう少しサスペンス的な不気味な感じのバトルにできたように思う。ただそうなると最後のあたりの躍動的な展開の描写が難しくなる。なかなか悩ましい
84:名無しさん :

2018/01/31 (Wed) 09:50:46

全読感想
・輪から落ちるは人の形
謎のリングから落下してくる謎の戦闘ロボ。なぜか金曜日の夜の決まった時間に落ちてくる。超素材で出来た安全な街。強力な迎撃用のロボとそれを運用する会社。さらに副業として戦闘の映像で番組作ったりと、スーパーロボット物のような事象が現実にあったとして、その裏側の仕事を描くというような設定で始まる
本作の特徴は、上のような設定だけで満足せずに序盤過ぎからこの設定を早々とひっくり返していくところ。ひっくり返すといっても大どんでん返しではなく、オセロの駒を一つずつひっくり返していくような感じ。先が気になって夜中まで読んだ
展開は早めで半分くらいまでに終盤に持ってきても良いような展開がある。後半も展開は早いのだが大きな謎+新たな謎は残る
戦闘その他の描写は綿密で巨大ロボの戦闘・運用を説得力持って描けている。ただしこの世界の機械に関する謎は残っている
既に数多く作品のあるロボット物だけに独自の空気感は少し弱いが、設定と展開の妙、熱さの感じられる一作
謎がだいぶ残っているので、続編でもう一冊は書けるだろうし、それに期待したい
85:名無しさん :

2018/02/01 (Thu) 07:27:48

全読感想
・Links / Revolutionized Warfare
ゲームで適正を見出された主人公たちが新型兵器の操縦者になる話。一言でいってしまえばこれだけでよくある話なのだが、現代的なブラッシュアップと突き詰めた価値観で雰囲気あふれる一作となっている
前半はFPSのゲーム内での話で詳細を極める。このまま最後までゲームでの話かと思った。個人的にはどういうものか知っているがやったことはないので興味深く読んだが、人によっては退屈かあるいは全く興味のわかない話になるかもしれない
後半からは新型装甲歩兵の遠隔操作のオペーレーターとしてスカウトされ訓練・実戦投入される。チームごと丸々スカウトされるというは斬新か。アメリカで実用化されている遠隔操作兵器のオペレーターの苦悩という時事問題ともリンクしている
文章が短めで、一文ごとに改行する。詩的な表現。体言止めも多め。FPS用語なのか標準から少し外れた(誤字ではない)漢字表記を使っている。人物描写も抑え気味。大きな山場もない点など小説としては危ういバランスで成り立っているのだが、FPSや戦場での描写の雰囲気を醸し出すのに成功している(二つのパートをつなぐ中間のパートでは幾分滑り気味かも)
FPSのゲームを極めると行き着くであろう一つの達観に貫かれた作品のように感じる。それだけにラストの描写はベタなわりには意図がわかりにくいのだが感慨がある
86:名無しさん :

2018/02/01 (Thu) 22:32:14

全読感想
・Sein
人類の大半が他の星系に行ってしまった時代。地球にはわずかな人と設備だけが残されているという設定
クローンの主人公も人工知性体のヒロインも過去と呼べるようなものはなく(主人公にいたっては実際に活動した期間は数か月だけである)、各々の目的も失われており未来への展望も閉ざされている。タイトル(ドイツ語のbe動詞)のとおり今あるだけの存在にすぎない
海洋プラントで二人きりの設定ではあるがツンでもデレでもない適度に緊張感のある二人の関係性がいい
このあまり動機の持ちようのない二人が命を賭するような戦いに挑むことになる……といった展開
道具立て、ストーリー展開は手堅くまとまっており、その分サプライズは少ないが、自分の存在意義というテーマに正面から取り組んだ一作。ラストもテンプレだがこれでいい。
ライトな風味でテーマも一見若向きのようだが、失った者の奮起という点でどちらかというと大人向けのファンタジー
87:名無しさん :

2018/02/03 (Sat) 00:48:16

全読感想
・君は壁新聞を読んだか?
ノンフィクションの手記の形式をとったフィクションという凝った一作。『1戯画バイトの遺言』と同じ作者。同作も実験的な感じだったがこちらはより徹底と洗練がされている。ただし、本作も横書きである
現在でも東西冷戦が続いている世界で、ある日突然東西に分割されてしまった日本からスタート
亡命の手記という内容で、主人公が亡命してそれに成功したことは分かっているのだが、立て続けに起きるサスペンスの展開は読めない
手記といっても大部分は普通の小説風。ときおり挟まれる回想的な書き方がセルフネタバレなのだがいいアクセントになっている
政治的なテーマ、横書きということで敬遠される向きもあるかもしれないが、それだけで読まないのは惜しい。『君は壁新聞を読んだか?』を読んだか?である
88:名無しさん :

2018/02/03 (Sat) 11:02:12

参考になる。ぜんぶ面白そう
89:名無しさん :

2018/02/03 (Sat) 12:25:00

感想は「「WIT STUDIO賞 WITノベル部門」コンテストのスレッド2」

で語るルールになってる
90:名無しさん :

2018/02/03 (Sat) 19:35:03

全読感想
・波晄の探究者
武士の一族郎党の家のような描写からスタート。たまに挟まれる単語でSFと判り出す。逆に外来語を漢字に置き換えて雰囲気を出している
政治や戦争の話も出てくるが、大筋としてはスターウォーズのジェダイやシスみたいな感じの連中が出てくるSF武芸活劇
襲撃から脱出、出会、再会、奪還のために乗り込むといった王道の展開。最初はゆっくりめで徐々にスピードを上げてクライマックスに流れ込むあたりは映画的か
戦闘描写は刀や薙刀の知識を生かしてライトセーバーチャンバラとの違いを示している。凄惨な描写も緊迫感を出すのにちゃんとつながっている
登場人物が多く、バトルの組み合わせも多い。このあたりは映像化すると映えるだろう


91:名無しさん :

2018/02/14 (Wed) 20:36:35

全読感想
・俺は君だけのシャーロックホームズ
高額なあやしいバイトに採用された主人公
ホームズの赤毛連盟を思わせる展開と生活力のないヒロインに尽くす主人公には好感がもてる
後半ヒロインが誘拐されて以降、サブヒロインにスポットがあたるのだがこれがいまいち滑った感がある
シリアスになるはずの状況にそぐわないギャグっぽいシーンが多い
最後はこれまでの伏線を回収して終わる。意外だがやや肩すかしな結末
あるラノベ賞の最終候補作とのことだが、このように良いとこと悪いとこの差が大きい 
SF・ファンタジー要素はなくカテゴリー違いっぽいが前に読んでいたので書いた

・彼女はイリュージョン
霊がみえる兄妹、死ぬことのできない身体というありがちな設定に、霊が成仏するためには乗り移らせた上で死なないといけない(もう一度死を体験させないといけない)という納得の新規設定を加えたあたりがよい
それで主人公の兄は妹を守るために自分に霊を乗り移らせて自殺することを繰り返している(周囲には自殺未遂扱いでおかしいと思われている)
この陰惨ともいえる話なのに重度のシスコンのせいで暗さはない。それでいて主人公が迷いなく行動を決めるせいか格好いい(変態なのに)。迷いがないとってもアホではなく他のことについては冷静な意見を持っているあたりがいいバランスになっている
サブキャラも変態ばっかりだが、くどくならないうちに次の展開にいくのが良い。途中で挿入される過去話も短めの適量
最後は当たり前の結末に落ち着く。意外性は弱めだが主人公のためには素直に良かったと思える読後感
最初の設定以外SF・ファンタジー要素は薄くカテゴリー違い気味だが、良作なので紹介しときたい
92:名無しさん :

2018/02/18 (Sun) 23:41:40

全読感想
・仮想化技術時代の音楽作品
AIが音楽を手がけるようになった近未来。主人公の学生の翔はもう一人の主人公というべき音楽家の銀凜に弟子入りすることに
音楽の創作論を中心に音楽とはなにか、創造とはなにか、AIと人間といったテーマを掘り下げていく
設定や説明が多めながらも、随所に謎とサプライズを放り込んでくるので小説としての読み応えもある
京都を舞台にしており、登場人物も基本は標準語を使うシリアス目なキャラなのだが、少しくだけた部分がある。このへんは関西的
三分の二を過ぎたあたりから一気にサスペンス色が強くなる。驚きである。ただ、それまでとは空気感が違う気がするし、もっと言えばテーマから逃げたという感も拭いきれない。ラストでは元のテーマに戻ってくる
作曲という過程があるが、作中でもビジュアル的なデバイスが使われているので映像化は可能であるし、面白い素材と思う
問題なのは映像化したときの音楽をどうするのかということだろう。「新しい音楽」を作曲しないといけない……『マクロスプラス』の例があったと思うがどうだろう
93:名無しさん :

2018/03/04 (Sun) 16:56:01

全読感想
・香匣は心臓を望む
ゼンマイで動く機械人形「オートマトン」が出てくる。ゼンマイだとか一般的な語句を使っているが不可思議な存在でファンタジー色が強い
(店主である主人公ですら分かっていない部分が多い)
このオートマトンの描き方が独特で、機械のような人間のような子供のようなペットのようなAIのような、なんともいえない存在である
派手な展開はなく、一緒に暮らしていた老人が死んだことにより止まってしまったオートマトンが再び生きようとするところで終わる
それだけなのだが、主人公とオートマトンらとさらに「協会」の思惑が絡んだ独自の緊張感と雰囲気のある一作

94:名無しさん :

2018/03/05 (Mon) 05:11:51

>>93
作者です。まさか寸評スレに載るなどと夢にも思っていなかったのでとても驚いています。読んでくださっただけでなく寸評まで、本当にありがとうございました。これを励みに頑張りたいです。
95:名無しさん :

2018/03/14 (Wed) 08:56:58

全読感想
・うたかたフロンティア-It's kind of blue-
突如現れた透明な敵〈ブルーズ〉に地上を追われた人類は海底の泡の中の都市でファンタジーじみた力(太古の神との契約である)で生活している
透明な敵といっても単に見えないだけでなく気体状の謎の存在で地上ではマジ強い。海中では気体が形になって見えるのでそれで侵攻を食い止めることに成功している。主人公はブルーズと戦う兵士でその初陣からストーリーは始まる
直情型の主人公と周囲の様々な人物、陰謀を交えて、ややテンプレ気味ながらもシビアな展開の兵士の成長譚が繰り広げられる。後半以降は設定にも絡む展開が出てきてという感じ
海中の描写は映像化すると美しいヴィジュアルが期待できると思う

96:名無しさん :

2018/03/20 (Tue) 07:42:10

全読感想
・月歌恋話: -La La La Love Song-
月の大学生の主人公と月の王族のラブストーリー。月といっても我々の知っているものと違ってオリジナル要素が強い。地球は放棄されていて、火星が人類の中心地になっている。その合理的な火星と対比される形でさびれた星である月の描写がされる。独特の雰囲気がある
穏やかな日常描写の前半から後半は、この月の危機、王族の力(制約はあるものの魔法じみた力である)、さらには主人公の過去をからめてストーリーに大きな動きがある
このストーリー展開は別に悪いという程では無いし引き込まれたのだが最終的にはあんまり感心はしなかった。独特の世界という点では優れているように思う(探せば過去作に似たものはあるような気がするがそれほどメジャーではないはずだ)

・伝奇 元亨伝
唐の時代を舞台にした立身出世もの。立身出世といっても生々しい感じではなく修身の教科書的な感じである。清く正しく勝つみたいな
ファンタジー要素としては仙人から仙薬をもらったり巨大な人食いトラが出てきたりさらにもっと巨大な象(完全に化け物である)が出てきたりする
この巨大象を倒したとたんに終わってしまう。ちょっと物足りない

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